葉っぱに白い粉のようなものが付着していたら、それは【うどん粉病】である可能性が高いです。
うどん粉病はキュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロンなどのウリ科の野菜やトマト、ナスなどのナス科の野菜、また果物ですとイチゴやブドウなど、多くの植物がかかる病気です。
家庭菜園をしていて悩まされる人は多いのではないでしょうか。
また、見た目と名前がマッチした病気なので覚えやすく、そういった意味でもかなりメジャーな病気です。
放っておくと植物の成長に悪影響を及ぼしますので、事前にしっかりと対応し、もし発生してしまった場合は感染を広げないようになるべく早く対応しましょう。
今回はうどん粉病の原因と対策、それからもしうどん粉病にかかってしまった場合の対処法を紹介します。
うどん粉病にかかる原因
うどん粉病の正体は土に潜んでいるカビです。
気温が20℃~25℃で発生しやすいので、特に春先や夏の終わりから秋にかけては気を付けましょう。
通常思い浮かべるカビとは違い、比較的乾燥しているの時に発生しやすいので乾燥しやすい場所での栽培では注意が必要です。
また、土壌の栄養素も影響してきます。
主に原因になるのが窒素過多です。
窒素肥料を多めに使用している場合はうどん粉病が発生する可能性も高くなります。
うどん粉病の対策(予防する)
うどん粉病の予防策としてはなんといっても「適度な湿度を保つ」ことです。
適度な湿度を保つためには「水はけの良い土壌にする」「定期的な水やりをする」の2点が大事です。
土壌の水はけが悪い場合はもみ殻堆肥を土に混ぜて土壌改良しましょう。
土壌については以前に別の記事で紹介しているのでこちらをご覧ください。
水はやり過ぎると今度は湿度が上がり過ぎ、うどん粉病以外の病気にかかりやすくなってしまうため気を付けましょう。
うどん粉病への対処法(かかってしまった場合)
もしうどん粉病にかかってしまった場合はまずは症状の程度を確認しましょう。
症状の程度によって対応が変わってきます。
葉っぱ2、3枚がうっすらと白くなっている(被害が少ない)
被害が少ない場合は自然治癒を期待しましょう。
ただ完全に放置するのではなく、自然治癒をサポートするために重曹スプレーでうどん粉病の蔓延を抑制をしましょう。
重曹大さじ1杯に対して水1リットルの液を葉っぱに直接スプレーします。
また重曹スプレーは継続的に散布する必要がありますが、スプレーは1週間ごとにしましょう。
一部の葉っぱが濃い白になっている(被害が大きい)
被害が大きい(自然治癒が見込めない)場合は被害にあっている葉っぱを取り除きましょう。
これは苦肉の策に近いのですが被害がある葉っぱが残っていると植物の体力を消耗するので取り除いてしまいましょう。
当然葉っぱを取り除かれることは植物にとってはダメージなのですが、うどん粉病が蔓延すると確実に枯れてしまいます。
自然治癒が見込めないのであれば、蔓延を防ぐために植物にダメージを負ってでもうどん粉病を取り除くことを優先します。
全体的に白い葉っぱが広がっている(被害が甚大)
被害が甚大になってしまった場合は治癒することはありません。
他の野菜に伝染してしまう前に株ごと抜いてしまいましょう。
まとめ
せっかく育てた野菜が病気にかかるとショックですよね。
それでもできることはありますので諦めないでください。
病気は誰もが通る道です!
対策を覚えていれば落ち着いて対応できますね。
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