無農薬野菜を育てたいと思ったことはありませんか?
家庭菜園では農薬を使わずに栽培している人はたくさんいると思います。
でもそれって本当に無農薬で作れていますでしょうか?
実は栽培過程で農薬を使わないだけでは無農薬にはならないことがあるんです。
この記事を読むと忘れがちな「無農薬野菜」を作るポイントがわかるようになります。
過去に私も実際に無農薬で育てていたつもりが実は無農薬ではなかったことがありました。
この記事では、その際に気づいた無農薬栽培で注意すべき点を2つ紹介します。
記事を読み終えると、今後は無農薬栽培で悩むことはなく、ご近所さんや親戚へのお裾分けの際も、胸を張って「無農薬です!」と言えるようになります。
※直売所等で「無農薬野菜」という表記で販売するのは違反です。
農林水産省が定める「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に則った対応をしましょう。
https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/tokusai_a.html
家庭菜園で無農薬栽培をする上で注意点
家庭菜園で無農薬栽培をする上で注意すべき点は以下の2つです。
(1)種や苗に農薬が使われてないか。
(2)土壌に農薬が含まれていないか。
では1つずつ見ていきましょう。
(1)種や苗に農薬が使われてないか。
市販で売られている種は、搬送中の虫やカビを防止するために農薬による消毒処理が行われていることが多いです。
種は袋の裏面に使用している農薬の名前が必ず書いてあります。
農薬を使っている場合
農薬を使っていない場合
種を出してみたらすごく鮮やかなピンクだったりブルーだったりしますよね?
あれは農薬でコーティングされているんです。
というわけで種は直接触らない方がいいですよ!
また、苗を購入する場合も、育苗の過程でどのような農薬が使われているかはわかりませんし、元々の種に農薬が使われている可能性もあります。
農薬を使わずに栽培をしても、そもそもの種や苗に農薬が使われていたら意味がありません。
見落としがちですが、しっかりと確認するようにしましょう。
(2)土壌に残留農薬がないか。
日本では、農薬は環境省が定める農薬登録基準に則ったものしか登録できませんが、過去に農薬を使った畑では土壌に農薬が残留している可能性があります。
ただし、散布された農薬は土壌に蓄積されますが、雨水によって流れたり、微生物による分解で徐々に減少していきます。
農薬使用から一定期間を置くことでほぼ人体に影響がないくらいまでに減少します。さらに植物体内でも分解はされます。
使用した農薬の種類や量にもよりますが、 容量・用法を守って、土壌の残留農薬が十分になくなってから畑を使うようにしましょう。
また、土壌改良などに使う堆肥にも市販のものだと農薬は含まれている可能性があります。
無農薬にこだわる場合は自家製堆肥を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
私自身はなるべく農薬を使わない栽培を実践しておりますが、農薬そのものを否定しているわけではございません。
むしろ農薬を正しく使える農家さんを尊敬しています。
でも家庭菜園で無農薬野菜を作りたいという気持ちも十分に理解できます。
食の安全が叫ばれる中で自分や家族の食べるものが作れる家庭菜園ではできるだけ無農薬野菜を作りたいですよね。
無農薬野菜を作るには直接農薬を使わないこと以外にもこの記事で紹介したポイントに気を付けましょう。
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