↑野菜栽培マニュアル↑
(使い方)
オクラの特徴
オクラは栄養価が高く、育てるのも簡単なので、家庭菜園で人気の野菜です。
オクラのネバネバ成分には食物繊維が含まれており、整腸作用があり大腸ガン予防にも効果があると言われています。
ほかにもビタミン、カロテン、カルシウム、カリウムなどを多く含み、健康に良い夏の人気野菜です。
オクラは、角オクラや丸オクラ、赤色や白色など、さまざまな品種があります。
角オクラは大きくなると皮が硬くなるので、初心者の方は丸オクラからはじめてみるのがおすすめです。
また、オクラはクリーム色の綺麗な大きな花を咲かせるので、実を食べる前にお花を観賞する楽しみもありますよ。
オクラは成長すると縦に伸びていき、横に広がらずスペースをとらないので狭い場所でも栽培可能です。
苗からはもちろん、種まきから始めても比較的簡単に育てられますので是非お試しください。
土作りのやり方
オクラは寒さにとても弱いため、早く植えてもうまくいかないことがあります。
種まきは晩霜の恐れがなくなってから行います。
そのため、5月中旬に土作りをすれば間に合いますので急がずに準備しましょう。
植え付けの2週間前に、1平方メートルあたり5キロの堆肥と、50グラムの苦土石灰を散布して土に混ぜます。
そして、植え付け1週間前には有機配合肥料を100グラム投入して畝を立てます。
化成肥料の場合は50グラムでよいでしょう。
畝の高さは15~20cmくらいの高い畝にすると生育が良くなります。
保温と雑草防止のためにポリマルチを張ると良いでしょう。
アブラムシ防除のために、シルバーマルチやシルバーストライプ入りマルチを使用するのもおすすめです。
連作には向かないので、できるだけ昨年オクラを植えた場所には植えないようにしましょう。
土作りのやり方はこちらの記事を参考にしてください。
種まきのやり方
苗を購入して始める方法や、ポットに種まきし育苗してから植え替える方法もありますが、オクラは畑に直接まいても十分よく育ちます。
オクラは寒さに弱く、5月中旬以前に苗を植え付ける場合は、不織布やホットキャップをして保温する必要があります。
保温管理をするより、5月中旬以降に畑に直接種をまいた方が簡単なので直まきをオススメします。
種まきの前に、オクラは硬実種子ですので、種を一晩水につけると発芽が良くなります。
種をまく場所に直径5cm、深さ1cmくらいの穴を作り、先に穴に水やりをします。
その穴1か所につき種を4~5粒ずつまきます。
オクラは嫌光性種子なので、種をまいたら1cm程度土をかぶせて手で軽くおさえます。
そのあと水やりをしましょう。
たくさんまく場合は株間30cm、条間45cmを目安に穴を作りましょう。
管理方法
オクラは種まきから4~5日で発芽し、発芽から1か月くらいで花が咲き始めます。
この間の管理方法をご紹介します。
間引き
まいた種がすべて発芽した場合や、1株を丁寧に育てたい場合は、元気が良いものを残して、他はハサミで切ってしまいましょう。
間引きは、種まきから30日後くらい、本葉が3~4枚になったころに行います。
オクラは1か所に3株くらい同時に育てても問題ないので間引きがめんどくさい場合はそのまま育てちゃいましょう。
時短ですね
支柱
オクラはなにもしなくても自立することができますが、台風や強風で倒れてしまうことがあります。
天気予報を見て、強風の心配があるときは支柱を立ててあげましょう。
追肥
最初の花が咲いたタイミングで追肥を始めます。
追肥は2週間ごとに定期的に行います。
化成肥料を1か所にスプーン1杯ずつ追肥してください。
オクラはうまくいけば11月までずっと収穫し続けることができますが、その分肥料を足していかないと草勢がどんどん弱っていくので追肥が大切になってきます。
整枝(葉かき)
実がなり収穫が始まるころ、株下の方の葉を取り、風通しをよくしましょう。
これは害虫予防にもなりますので、収穫と同時進行していきます。
オクラは下から順に花を咲かせ、結実していきます。
一番下になっているオクラを収穫するときに、その実の直下にある葉だけを残して、その下の葉はすべて切り取ってしまいます。
病害虫対策
オクラは病害虫の少ない作物です。
しかしアブラムシやカメムシなど、他の作物でもよく出てくる害虫には注意が必要です。
定期的に葉の表裏をチェックして、害虫を見つけたらすぐに駆除しましょう。
病気としては最も多いのがうどんこ病ですが、追肥と水やりをしっかり行えば発生は少ないでしょう。
水やりの仕方
オクラは土が乾いたら水をやりましょう。
天気の良い夏場などは朝夕2回水をあげても良いです。
実がついてきたら特にしっかり水やりをしましょう。
水やりが重要になりますので、遠隔水やりができると便利です!
遠隔水やりは↓の記事を参考にしてください。
収穫のやり方
オクラの栽培で最も大切なのは収穫作業です。
オクラは生長が早く、収穫が遅れると実が硬くなって食べられなくなってしまうからです。
収穫適期は品種によって異なりますが、一般的には開花後4~5日くらい、大きさは5~8cmくらいのものを根元からハサミで切り取って収穫します。
「花オクラ」という、実になる前の蕾や花を収穫して天ぷらにしても美味しいですよ。
たくさん実がなるので花オクラを収穫して食べてみるのも家庭菜園ならではですね。
保存方法
オクラは常温保存でも冷蔵保存でも傷みやすく4~5日しか日持ちしません。
長持ちさせるには通気性を良くし、立てて保存すると良いでしょう。
収穫後すぐに冷凍すると1ヶ月ほど保存できますのでたくさん収穫したら冷凍保存がおすすめです。
生のままの冷凍保存方法(解凍はそのまま加熱調理でOK)
- まな板にオクラを置き塩をまぶして手で転がす(表面の産毛が取れて食感が良くなります)
- ヘタとガクを切り取る
- ラップをして保存袋に入れて冷凍保存
下茹でしてからの冷凍保存方法(自然解凍でそのまま食べられます)
- オクラを耐熱皿に並べふんわりラップをして600Wの電子レンジで40秒加熱
- 粗熱をとり輪切りにする
- 輪切りにしたオクラを保存袋に平たく入れて冷凍保存
下茹でしたものは凍ったまま納豆に混ぜたり(少し置いておくと解凍されます)、サラダに混ぜたりできるので食卓の彩りに便利に使用できますよ。
コメント