野菜の種をまいたものの「なかなか発芽しない」「発芽率が悪い」ということはありませんか?
この記事で紹介する「ある条件」をクリアすることで、誰でも簡単に発芽スピード・発芽率を向上させることができます。
私も種をまくときにはこの条件をクリアすることを意識してからは発芽するまでのスピード、発芽率が非常に高くなりました。
この記事では、発芽の条件をわかりやすく紹介していきます。
記事を読み終えると種まきで迷うことは一切なく、最適な発芽環境を作ることができるようになります。
発芽に必要なものは4つ
植物が種から発芽するのに必要なものは以下の4つです。
特に気を付けたいのが温度・光の2つです。
今回はこの2点について、詳しくご説明していきます。
守るべきは「発芽適温」
植物は種類によって、種の発芽適温というものがあります。
この発芽適温を植物に合わせてあげないといつまでたっても発芽しません。
例えば、真冬に種をまいたとしても多くの植物は発芽しませんよね。
これは発芽適温に達してから発芽するという、いわば発芽のタイマー機能のおかげです。
当然、自然の植物の種は冬場でも土の上にあるわけですが、暖かくなり温度が上がってくると、発芽適温に達したところでタイマーがオンになり発芽が始まります。
発芽適温は植物によって異なるわけですが、市販の種袋の裏面に記載されていることが多いです。
また、ここで注意したいのは発芽適温というのは「気温」ではなく「地温」であるということです。
冬から春にかけては気温は低く寒く感じますが、地温は思ったより暖かいことがあります。
発芽適温を確認して気温がまだ低いからと暖かくなるのを待っていると種まきの時期を逃してしまうのでお気を付けください。
地温を知りたいという方は地温計というものがございますので、ぜひご検討ください。
地温が低い場合は不織布や黒マルチをかけて地温を暖かく維持することもできます。
育てる野菜に適した地温を目指しましょう。
知っておくべきは「好光性・嫌光性」
植物の種には光を「好む」か「嫌う」かの性質があります。
この性質のことを好光性(こうこうせい)・嫌光性(けんこうせい)と言います。
好光性の種は、種に光を当てた方が発芽しやすくなるため、種まきをした際に土を薄ーくかぶせる(もしくはかぶせない)ようにします。
逆に嫌光性の種は、光が少ない方が発芽しやすくなるため、2~3センチほどの穴を掘り、種が見えなくなるくらいに覆土します。
私の経験則からですが、種が小さくて多いものは好光性、種が大きくて少ないものは嫌光性という傾向があります。
これは私の想像ですが、植物は新芽を動物に食べられないように進化を遂げているはずで、種が小さくて多いものは数打ちゃ当たる方式でなるべく早く成長したいため、土の表面に近い(つまり光が当たる)ところで発芽する。
一方、種が大きくて少ないものは一球入魂スタイルなので、動物に踏まれるなどして土の中に入り込んで(つまり日が当たらなくなって)から強い芽を出すという進化をしたのではないかと思っています。
種まきをする時は種の好光性・嫌光性を意識するようにしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
植物や種の性質を知ることで発芽スピード・発芽率を向上させることができます。
植物に合った環境を作ってあげることを意識していきましょう。
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