↑野菜栽培マニュアル↑
(使い方)
ズッキーニの特徴
イタリア料理やフランス料理でおなじみのズッキーニはウリ科ペポカボチャの一種で、キュウリに似ていますがカボチャの仲間です。
ビタミンやカロテン、食物繊維や葉酸など、栄養豊富で、カロリーが低くヘルシーな野菜として知られています。
熱を加えて調理するのが基本で、油との相性がよく、炒め物、天ぷら、煮物、スープにするとおいしいです。
ラタトゥイユが一番有名な調理方法かもしれませんね。
生で食べると、のどがイガイガする等アレルギー症状が出る人がいるようなので、加熱調理をおすすめします。
様々な品種があり、緑や黄色、キュウリに似た形のものや丸型など、見た目も楽しい野菜です。
土作りのやり方
ズッキーニは株が広がりますので一株あたり1mくらいの間隔が必要です。
畑の広さや苗の本数を考慮して、畑を準備しましょう。
植え付け2週間前に、1平方メートルあたり堆肥20リットル、石灰100グラムを土に混和して深く耕しておきます。
1週間前には化成肥料を50グラム投与して畝立てをしておきましょう。
土作りのやり方はこちらの記事を参考にしてください。
種まきのやり方
種まきは、霜の恐れがなくなる4月中旬以降に行います。
まず、直径5cm、深さ1cmくらいの穴を作ります。
その穴1か所につき種を4~5粒ずつまきます。
ズッキーニは嫌光性種子なので、種をまいたら1cm程度土をかぶせて手で軽くおさえます。
そのあと水やりをしましょう。
株間は1mほどです。最初はすごくゆとりがあるように見えると思います。
本葉が3~4枚になって間引くまでは、ホットキャップをして保温するとよいです。
管理方法
間引き
本葉が3~4枚になったら、元気のいい1本を残して間引きます。
このころにホットキャップをはずしましょう。
株の固定
強風で茎が折れるのを防ぐために、支柱を立てて固定することをおすすめします。
支柱の立て方は様々な方法があります。
ここでは支柱2本で固定する方法を紹介します。
主枝の近くに支柱を2本立てます。
追肥
ズッキーニは収穫が始まったら、2週間ごとに追肥をします。
肥料を施す位置は、葉が広がった先の方に施します。
ズッキーニは、根の広がりと葉の広がりは同じくらいといわれています。
そのため、葉の先を目安に肥料を施します。
量の目安は、スプーン1杯ほどです。
花が小さかったり、元気がない様子だったらすこし量を増やし、葉が青々と茂っているようなら量を減らすと良いでしょう。
受粉(人工交配)
ズッキーニは虫が豊富にいれば、授粉作業をしなくても十分収穫することができます。
虫が少ない時期や、確実に量を確保したい場合は、人工交配をします。
雄花を採取して、花びらを外すと授粉しやすくなります。
あらわになった雄花をできるだけ早朝に(遅くとも午前10時くらいまでに)ちょんちょんと雌花に触れさせます。
雄花は、花びらが開き始める頃にならないと花粉が出てきません。
雄しべに指先で触れてみて、黄色い花粉が付着するか試してから授粉作業をおこないましょう。
雄花と雌花の違いは、花の根元にズッキーニの赤ちゃんがついているかどうかです。
病害虫対策
ズッキーニは、ウイルス病やうどんこ病が発生しやすく、花に灰色カビ病がでて果実が腐ることがありますので注意しましょう。
害虫では、ウリハムシ、アブラムシが多く発生しやすいので、被害が大きくなる前に防除します。
ウイルス病はアブラムシが媒介するので、生育初期は寒冷紗による被覆が効果的です。
うどんこ病は、生育期間中の雨量が少なく、乾燥した天気が続く時に発生します。
水やりの仕方
収穫する前は、水の与えすぎに注意し、土が乾いてから与えましょう。
反対に、収穫時期になるとズッキーニは水分を必要とします。
乾燥させないように、定期的に水やりをしましょう。
水やりが重要になりますので、遠隔水やりができると便利です!
遠隔水やりは↓の記事を参考にしてください。
収穫のやり方
ズッキーニは、開花から4~6日後、長さ約20cmの実を収穫します。
収穫が遅れ大きくなると、味が落ち、株に負担がかかるので注意しましょう。
「花ズッキーニ」は、花が開きかけた蕾を収穫したもので、蒸し料理に適します。
芽かきや摘葉をすると収穫量が増えるので、たくさん収穫したい方はチャレンジしてみてください。
芽かきとは、茎の付け根から出た新しい芽を取り除くことで、
摘葉とは、下の方の余分な葉を取り除いて風通しを良くすることです。
保存方法
ズッキーニは、常温、冷蔵、冷凍のどれでも保存できます。
常温保存の場合は、新聞紙に包んで風通しの良いところで保存すれば約1週間もちます。
冷蔵保存は、ラップに包んで保存袋に入れておけば、切った状態でも5日程度もちます。
冷凍保存の方法はいくつかあります。
①丸ごと冷凍
収穫したズッキーニを洗って水分を拭き取ったら、丸ごとラップをして保存袋に入れて冷凍します。
解凍するときは2~3分流水解凍すればOKです。
②炒めてから冷凍
こちらは収穫後カットして油で炒めてから冷凍します。
解凍せずそのまま調理に使えるのでスープやラタトゥイユにそのまま加えればOKです。
冷凍保存すると、約1か月保存できるので大量に収穫できたら冷凍保存がおすすめです。
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