会社勤めをしながら家庭菜園をしている方は、出勤中は畑に水をあげられるわけもなく、朝、畑に水やりをしそびれてしまうと、その日は一日水をあげられなかったりします。
また、家庭菜園をしていると心配で旅行にもなかなか行きづらいですよね。
もはや野菜たちはペットのようなものです。
以前の記事で散水タイマーによる決まった時間の水まきはご紹介しました。
この記事では散水タイマーからもう一歩進んで、好きな時間に好きな場所からスマホの遠隔操作で水やりができるような仕組みをご紹介します。
遠隔水やりに使うもの
現時点(2021年2月時点)で遠隔水やりの装置は一般向けに発売されているものはほとんどありません。あってもまだちょっとお高いです。
そこで今回ご紹介する遠隔操作の仕組みは、 こちらのSwitchBotというIoTデバイスを使って、散水タイマーをスマホから操作する方法です。
いきなり「IoTデバイス」なんて聞きなれない言葉が出てきましたが、逃げ出さないでくださいね!
「IoT(アイオ―ティー)」というのは、Internet of Thingsの略で「モノのインターネット」なんて言われているものです。「デバイス」というのは「機械」のことです。
大丈夫です。安心してください。こんな言葉は知らなくてもできちゃいます。
遠隔水やりの仕組み
今回私はこのSwitchBotを散水タイマーに取り付けることで、水やりを遠隔で行うことを実現しました。
SwitchBotは簡単に言うと「指ロボット」です。
あなたがどこにいても、スマホに電波さえ入っていれば、ボタンを押してくれる1本の「指」という、非常にアナログな設計ではありますが、ハイテクな代物です。
一体何に使うんだ?という商品ですが、この商品があることで、本来遠隔操作が不可能な従来の製品、例えば昔から家にある扇風機や電気のスイッチなんかも、ボタンさえあればスマホから遠隔操作が可能になります。
SwitchBotはアイデア次第で非常に便利な「指ロボット」に成りうるのです。
遠隔水やりシステムの作り方
では遠隔水やりシステムの作り方を紹介します。
といってもそんなに大げさなものではありません。
このたった3ステップでできてしまいます。
「でも難しいんでしょ?」「機械とかそもそも苦手だし」っていう方、、
安心してください!一歩ずつ丁寧に順を追って説明します!
SwitchBotを設定する
まず前提としてSwitchBotは単体ではBluetoothで動作しますのでこれだけだと近い距離(5~8メートルくらい)でしか操作ができません。
外出先から遠隔操作するにはこちらのSwitchBot Hub Plusが必要になりますのでSwitchBotと合わせて揃えておきましょう。
さて、いよいよSwitchBotの使い方を説明していきます。
SwitchBotを使うためにはSwitchBotアプリをインストールする必要があります。
お使いのスマホに合わせて、アプリをインストールしてください。
自分がどちらのスマホかわからない人はスマホのカバーを外して背面を見てください。
リンゴがかじられているマークがあればiOS、リンゴがなければAndroidです。
SwitchBot
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SwitchBotアプリをインストールしたら、以下の手順に沿って設定を進めていきましょう。(アプリのバージョンによって多少レイアウトが)
SwitchBot Hub Plusの設定手順
1.初めてアプリを起動するとき、アカウント登録が必要です。アプリの指示に沿って「登録」画面に入り、新しいアカウントを作成します。
2. SwitchBot Hub Plusの電源を入れて、スマホのBluetoothをオンにします。ホームページの左上側メニューから「デバイスの追加」をタップして「ハブプラス」を選びます。
3. SwitchBot Hub Plus本体のボタンを一度「AUTO」に切り替え、「次へ」をタップしてください。
そして本体のボタンを「ON」にします。
その後、画面の提示に従って、Wi-FiルーターのSSIDとパスワードを入力します。
SSIDとパスワードはご自宅の無線ルータに記載してあるはずです。
4.「接続成功」という画面が出てきて、これで、SwitchBot Hub Plusはセットアップ完了します。
お気に入りの名前を付けて保存しましょう。
なおSwitchBotは絶縁シートを抜くだけでアプリから操作可能なので特段セットアップは不要です。
以下のようにアプリ上にSwitchBotが追加されますので、左下の丸いボタンをタッチしてみてください。
SwitchBotが「ウィーン」と動いて、指ロボットが起動すれば成功です。
散水タイマーを設定する
散水タイマーの時間設定をしている方はなるべく解除しておきましょう。
タイマーで散水してるのか、遠隔で散水してるのかがわからなくなるとややこしいので。
こちらの散水タイマーは「今通水」ボタンを押すと、通水時間つまり何分間水を出すかが設定できます。
水をまく長さを最初に設定しておきましょう。
何分に設定したらいいかわからない方は、最初は3分とかにしておき、畑の様子を見て調整しましょう。
散水タイマーにSwitchBotを取り付ける
さあいよいよ2つの機械をつなぎ合わせます。
といっても、SwitchBotに始めからついている両面テープを剥がして散水タイマーに貼るだけです。
コツは両面テープを剥がす前に、SwitchBotの「指」部分が「今通水」ボタンを押してくれる場所を見極めておくことです。
貼り直しができないわけではないですが、この両面テープはボタンプッシュの力に負けないようにするため、かなり強力な粘着力のテープになっていますので一度取り付けると剥がすのは大変です。
だいたいの位置はこちらの画像を参考にしてください。
ここで一点注意!
散水タイマーの「ー(マイナス)」ボタンにSwitchBot本体が当たらないようにしましょう。
「ー(マイナス)」ボタンが押されてると認識されて、「今通水」ボタンが利かなくなってしまいます。
心配な場合は 「ー(マイナス)」ボタンをカッターなどで削ってしまえば以下の位置に貼れます。
また屋外に設置する場合は、太陽の熱で両面テープが弱まるので、ビニールテープ等で補強してあげれば完璧です。
ここまで出来たら試しにSwitchBotのアプリから操作してみましょう!
SwitchBotはBluetoothでもつながってしまうので、インターネット経由でボタンが押せているかを確認するために、スマホのBluetoothはオフにして操作するようにしましょう。
SwitchBotが動いて「今通水」ボタンが押されれば成功です!
お疲れさまでした!これで準備完了です!
別の散水タイマーの場合
上で紹介した「SST-3N」という散水タイマーの商品は現在売られていない場合が多いようです。
その場合は「今すぐ通水」ができる他の散水タイマーを使いましょう。
※動作未確認です。
遠隔で水やりしてみよう
ではいよいよ作った遠隔水やりシステムを水道に設置していきましょう。
散水タイマーは水道を占有してしまうため、分岐栓を設置して普段使い用と水やり用の蛇口を分けると使いやすいです。
散水タイマーの接続先にはお好きな装置をつけてください。私は広範囲に水がまけるスプリンクラーを設置しています。
では、アプリからSwitchBotを起動してみましょう!
どうですか?遠隔操作で水はまかれましたか?
これで水やりはいつでもどこでもできるようになりました!
水がまかれなかったら確認しよう
水がまかれない時の原因として挙げられるのは以下のとおりです。
⇒SwitchBotの設定を確認しましょう!わからなければカスタマーサービスへ問い合わせましょう!
2.散水タイマーが動いていない。
⇒SwitchBotの「指」はボタンをしっかりと押せていますか?
⇒SwitchBotが散水タイマーの他のボタンに当たっていませんか?
⇒散水タイマーの電池が切れていませんか?
3.水道の水が出ていない。
⇒蛇口がしまっていませんか?
⇒分岐栓がしまっていませんか?
今回使ったもの
♣遠隔操作で必要♣
まとめ
今回の記事はいかがだったでしょうか?
遠隔での水やりは想像しているよりも便利です。
・休日の朝、ゆっくり寝てたい時にベッドの中から 水やり。
・旅行中に旅行先から 水やり 。
・忙しい朝の時間、出勤準備をしながら 水やり 。
・通勤電車の中から 水やり 。
あんまりお手軽に水やりができるので、お水のあげすぎには要注意です!
水分量を適切に管理して、おいしい野菜を育てましょう!
さらに高みを目指す方はAmazonAlexaを使った水分量の調整にもチャレンジしてみてください!
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