↑野菜栽培マニュアル↑
(使い方)
キュウリの特徴
キュウリは漬け物などで食卓に並ぶことも多く、栽培も簡単でたくさん収穫できるため、家庭菜園の王道野菜の1つです。
その実の特徴としては水分が97%と多く「世界一栄養のない野菜」としてギネス認定されるほど、栄養素はほとんどありません。
そんな中でも比較的多く含まれているのがカリウムです。
カリウムによって、体内の余分な塩分を排出するので高血圧の予防やむくみを解消する効果があります。
また、ピクルス用のミニキュウリや、病気に強い種類などキュウリには様々な品種があります。
家庭菜園で自家消費するくらいでしたら、同じ品種は1株で十分ですので、色んな品種を試してみましょう。
種まきのやり方
キュウリの種まきはポットに土を入れ、深さ1センチほどの穴を空けて1つの穴に種を2,3粒まきましょう。
キュウリは嫌光性種子ですので種が見えなくなるように覆土をします。
発芽までは地温を25~30℃に保ち、発芽後に育成しやすい気温は20~25℃です。
本葉が4枚ついたら植え付けをしましょう
土作りのやり方
キュウリの土作りは酸度を弱酸性に調整し、堆肥・元肥を施す通常の土作りで問題ありません。
土作りのやり方はこちらの記事を参考にしてください。
畝を立てたら、保温・保湿のためマルチを張りましょう。
苗の植え付けは夜に霜が下りなくなってからにしましょう。
株間は50cmが推奨です
管理方法
ネット栽培
キュウリは地面に沿って横に這わせて育てる地這い(じばい)と、ネットを張って縦に育てるネット栽培があります。
ネットを張るのは少し大変ですが、その分メリットがありますので、家庭菜園ではネットを張ることをオススメします。
ネットの張り方
ネットを張るにはまずは棚(たな)と呼ばれる骨組みを作る必要があります。
後に摘芯することを考えて、棚の高さは自分の身長くらいにするといいです。
土に入る部分も考慮して、身長+30~50cmくらいの支柱を用意しましょう。
棚を簡単に作れるグッズもあるので、棚づくりがめんどくさい方は使ってみてもいいかもしれません。
ちなみに私は棚づくりと棚の片づけがめんどくさすぎて、毎年使えるように丈夫なワイヤーネットを使っています。
私のようにめんどくさがり屋の方は色んな工夫をしてみてください
キュウリのツルが巻き付ければネットの部分はなんでもOKです
仕立て方法
キュウリはつる性の植物ですので、つるを管理していきます。
メインで伸びるつるを「親づる」、親づるから伸びるつるを「子づる」、子づるから伸びるつるを「孫づる」と呼びます。
それぞれのつるをネットに誘引(つるを支柱やネットに固定)して育てていきます。
摘芯のやり方
キュウリの摘芯のポイントは3つです。
2.株元(地面)から数えて4つ目までの子づるは摘芯。
3.子づる、孫づるは葉っぱ2枚を残して摘芯。
1と2は同タイミングで行えばOKです。
あまり早く2をやってしまうと生育が悪くなります。
1と2のポイントを抑えれば、3はこだわりすぎなくても大丈夫です
初めての方は「こんなに切っていいの?」と思うかもしれませんが、これが長く収穫するためのコツですので、思い切って摘芯をしてみましょう。
追肥のやり方
キュウリの追肥は3週間に1回と覚えておきましょう。
1株に付き10グラムくらいの化成肥料を施肥しましょう。
10グラムはだいたい2,3つまみくらいですね。あげすぎなければだいたいで大丈夫です
水やりの仕方
キュウリの水やりは多めが基本です。
キュウリは実の97%が水分ですので、水やりが重要になります。
特に砂質土壌の場合は水不足にならないよう気を付けましょう。
水不足で株全体がしおれても水をたっぷりあげると復活しますのであきらめないでくださいね
水やりが重要になりますので、遠隔水やりができると便利です!
遠隔水やりは↓の記事を参考にしてください。
収穫のやり方
オバケキュウリは作らない
キュウリの収穫でもっとも重要なのが「収穫しそびれないこと」です。
キュウリの実は1日で驚くほど成長します。
あっという間に「オバケキュウリ」ができてしまいます。
株はオバケキュウリを作るのにも栄養を使います。
他のキュウリに行くべき栄養がオバケキュウリに行ってしまうので、オバケキュウリは作らないようにしましょう。
オバケキュウリを作らないためには少なくとも週2回の収穫が必要になります。
週末しか畑に出られない場合は、少し小さめでも収穫するようにしましょう。
オバケキュウリを作らないことによって、株に余計な力を使わせず、株が疲れることもなく、長くたくさんの収穫が期待できます。
トゲトゲを折らないように収穫する
キュウリの表面のトゲトゲは折れるとそこから水が流れ出します。
キュウリのウリであるみずみずしさを失うことになりますので、なるべくトゲトゲを折らないようにしましょう。
保存方法
収穫後はすぐに食べてしまうのがベストですが、保存する場合は表面の水気をふき取った後にキッチンペーパーに包んで、野菜室で保存しましょう。
収穫直後であれば、そのまま冷凍保存も可能です。
冷凍保存の場合は、2~3週間以内に食べきるようにしましょう。
コメント